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2008年12月31日

面白い一年であった!

個人的に今年一年を振り返ってみると、二月くらいまでは完全に呆けていた。その理由は、昨年8月に初めて東京で打ったガンダム講談会に富野由悠季御大が降臨されたことによって、人生を八割方達成してしまったような虚脱感に襲われ、それが尾を引いていつまでたっても抜け出すことができなかった。正直あの時期を振り返ると地獄だった。次に目指すべき目標が見つけられず、残りの人生が”余生”のように感じられて、それでも生きていくために働かねばならないのが辛かった。

しかし考えてみればバカな話である。だって、私はこの時ガンダム講談を二席しか持っていなかったのである。たった二席作っただけで、自分はガンダム講談師として目標を達したなどと考えていたのだからバカである。”ファーストガンダム全講談化”という当たり前の使命に気付くまでなぜあんなに時間がかかったのだろう?

今、この文章を書いていて、何度も自分の記憶を疑うほど、この時期が何年も前の事のように感じられる。ファーストガンダムの講談化を決心させてくれたのは、劇団ガンダムのギレン=ツカモト師が披露した『ガンダム紙芝居』だった。師は昔、本当に紙芝居屋さんをやっていた時期があるらしく、昔取った杵柄で、ファーストの第一話を紙芝居に仕立て上げ、軽妙な語り口で演じて見せてくれた。これが2月の劇団ガンダムウイング公演であった。

目からうろこが落ちた。ずっと越えられなかった壁(ファーストの講談化)を師はあっさりとして見せてくれた。そして思った『俺にもやれる!』人がやったから自分もやれると思った。そんなもんである。それから毎月一回の一門の”普通の講談会”にガンダム講談を続き読みでやらせてもらうことにした。第一話『ガンダム大地に立たすな!』はギレン=ツカモト師のガンダム紙芝居に毛が生えた程度のものだったが、ジーンとデニムの二機のザクが、どがしょえ~ん、どがしょえ~~ん、ぐっぐお~、とゆっくり動くだけでサイド7のあの情景が蘇る。私は自然と立ってそれを表現したが、これは講談の方から見れば1200年ぶり以上の大破壊で、くしくも一門の講談会はわっと盛り上がった。

なにしろ20人入らなかったお客さんが、瞬く間に40人、50人となり、90人を超えた月もあった。私も講談界に八年身を置いているがもちろんこんなことは初めてで、自分で言うのもおこがましいがはっきり言ってミラクルである。

8月には浪切ホールでSF大会DAICON7に招聘され、そこで劇団ガンダムやぬまっちさんとともに大いに気を吐き、林譲治さん、徳島雅彦さん、トニーたけざきさんとのガンダムタウンミーティングは伝説となった。この時点で私はダブルダッチ西井さんもリクエストしてくれていた、ランバラルのくだりを講談化するところまで行った。最も講談らしい人物ランバラルとモビルスーツの一騎打ちという大命題をやっと講談化することができ、ちょうど一年前の富野御大降臨時の達成感とはまたちがう大きな達成感を味わうことができた。

はっきりとした手応えを掴み、呪縛から解放され、ついに東京・大阪同時侵攻という無謀なガンダム講談会が始まったのは9月。縁とは不思議なものである。ちょうどオタクの電脳が声をかけてくれて、私はこのようなブログを持つことができた。そしてこのブログは、他の多くの才能との出会いを与えてくれた。

大阪・東京の両ガンダム講談界はくしくもオタ電ブロガーのオフ会の場ともなった。あげるときりがないぐらい多くの人々と出会い、支えられ、開戦よりわずか4ヶ月しか経っていないのにもう何年も戦っているような気がする。


今、正直しんどい。毎月2本の新作を作り、憶え、練りつつ、会の準備、宣伝、プロデュース、をしている。今日も年賀状をなんとか仕上げ(年賀状といっても宣伝ハガキだが)この日記を書き終えたらようやく50時間ぶりくらいの睡眠に入れる。

だが、この産みの苦しみは計算通り、まだ何とかなる。ガンダム講談が40本もできれば私はそれを繰り返しやっていくつもりだ。そうしてガンダム講談も古典芸能になってゆく。それでいいのだ。



面白い一年であった!


<ジオン独立戦争開戦記念公演>

【旭堂南半球のガンダム講談一年戦争~第五夜ジャブローの章】大阪方面軍

日時:2009年1月3日(土) 18:30開場/19:00開演

場所:ワッハ上方4F小演芸場『上方亭』
大阪市中央区難波千日前12-7  YES・NAMBAビル 4F (なんばグランド花月の向かい。ジュンク堂ビルの4F)

料金 前売り1500円 当日2000円 チケット販売:ワッハ上方6F事務所(06-6631-0884)

出演・演目
旭堂南半球 ガンダム講談 『スパイ107号の死』 『ジャブローの城攻め』 

ゲスト:ぬまっち トニーたけざき 吉田徹 中澤勇一 岩橋アカハナ 他

ワッハ上方がすでに今年の営業を終了してしまっているために、前売りをお買い求めになることができません。そこで、今回だけ電話予約を承ります。予約していただくと当日券2000が前売り1500円扱いになります。

ガンダム講談会事務局 090-4499-2316



特典
面白い一年であった!
先着50名に『ガンダム講談会参加勲章』を授与


Posted by 七井コム斎 at 05:03│Comments(6)
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だって父さん、ドダイだよ 旭堂南半球 ガンダム講談 :面白い一年であった! 最初にガンダム講談が話題になっていた頃って、『アナベル・ガトーの奮戦〜』と『ジオン第八連隊記』の...
[芸能][アニメ]2008年はガンダム講談が本格的に始まった年【昨日の風はどんなのだっけ?】at 2009年01月07日 08:47
この記事へのコメント
年末年始に講談会の準備が重なり、今週はもう大変ですよね。身体には気をつけてください。
僕はSF大会で出会ったクチで、それまでガンダム講談に関しては存在は知ってるという程度でした。
SF大会という場の距離感と、その直後に講談一年戦争開戦というタイミングがもう奇跡のように絶妙だったと思います。
あのとき、ほんの気まぐれで小ホールに入って本当に良かった。
Posted by ごんぼそ at 2008年12月31日 09:09
ジーク、ジオン!!
Posted by 今井秋芳今井秋芳 at 2008年12月31日 13:58
来年も良い年になりますように。
ジーク・ジオン。
Posted by 池田武 at 2008年12月31日 17:16
良いジーク・ジオンを!3日はおじゃまさせていただきます。
Posted by ケビンコナスケビンコナス at 2008年12月31日 18:06
ほんとに今年のSF大会は奇跡のような出会いでした…もしSF大会に(しかもあの小ホール)行っていなかったら、未だにみんなの存在も、ブログも…何も無かったと思います。
それでは1月3日によいお年を~
ジーク!ジオン!
Posted by オジ at 2008年12月31日 19:07
早く関西のテレビにたくさん顔を出してください。
Posted by   at 2009年01月08日 05:45
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