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2011年09月13日

カサレリアの謎に迫る

前回の記事でシャクティの歌ってる歌は宇宙移民の歌であるとの仮説を立てましたが、今日はその仮説に基づいてカサレリアの謎に迫ります。

Vガンダムの主人公ウッソのふるさとカサレリアとその周辺地域には以下のような謎があります。

1,なぜカサレリアという地名なのか?

2,なぜザンスカール軍が近くに進駐しているのか

3,なぜリガ・ミリティアもザンスカールもこの地にこだわり住みたがるのか?


まず表面上分かっていることを列挙すると

・カサレリアの所在地は現チェコ共和国の首都プラハ(ウーイッグ)の近郊の森の中である。

・カサレリアとは南太平洋の言葉で『さようなら、また会いましょう』の意である。(ウッソ談)

・近くに大きな川(おそらくドナウ川)が流れ、湖のほとりには空き家も点在している

・そこらへんの納屋とかに大小様々なワッパが使える状態で置いてある

・ウッソの家は巨大な断崖の下に空いた空洞の中に建ててある

・ウッソの家の地下には巨大なコンピュータールームがあり元は図書館のデータベースであったらしい。




まぁ他にもあるのですが話を進めていきましょう。

Vガンダムをしょっぱなから難解にしている一つの問題としてカサレリア(ウッソの故郷)・ウーイッグ(カテジナの故郷)・ラゲーン(オデロ・ウォレン・スージの故郷)という地名がことごとく架空の地名で始まるということにあります。

ガンダムの地名は実在するオデッサのようなものから架空のジャブローのようなもの少し変化したニューヤーク(これはジオンなまり)などいろいろなんですがいきなり重要な三カ所が架空の地名でしかも説明はほとんどないというのですからもうその時点で不親切きわまりないアニメと言えます。

なぜそんなことをわざわざしたんだろうというマーケティング的な謎がひっかかっていたのですが、このVガンダムというアニメは全ての謎には答えが用意されているという恐ろしいアニメなんですよこれが。

一つ一つ論拠をあげて解説していくと記事が長大になってしまうので私の考察と推論を結論的にまとめて以下に書いてみます。


宇宙移民が開始された頃、世界各地に点在する巨大なマスドライバーから人や物が次々に宇宙に打ち上げられた。それは地球連邦の強権をもって進められ人々は追い立てられるように宇宙へ上がったのである。ひなげしの歌はその光景を地上から見送る人々の切ない気持ちを歌ったもので、その人達も宇宙に上げられることにもなればそれが宇宙移民者の歌として定着していった。


この民族大移動によって生まれたのがサイド1・2・3・4・5・6である。おそらく打ち上げシャトルのニアミスを防ぐためと、コロニー社会の混乱を避ける便宜上、各マスドライバーと各サイドはペアになっていたものと考えられる。例えば日本人全部が宇宙移民させられる際、バラバラのサイドにばらまかれるのではなくだいたい同じ地域のコロニーに塊として送られたのだろう。とはいえ一つのコロニーに現在の小国が丸ごとひとつ入るくらいの収容能力があるので50近いコロニーの集合体である”サイド”には様々な民族・人種・宗教が隣り合い、新たなサイド毎の文化が耕されてゆく。ことに宗教は狭いコロニーの中で対立してはいられないので旧来の宗教を下敷きにしながらも新たな宇宙の宗教を必要とした。それがジオン教やマリア教である。


しかるに、ヨーロッパ地域の人々はジブラルタルに築かれたマスドライバーから宇宙に上げられてサイド2を作った可能性がこのVガンダムには描かれている。ちなみにジオン公国となったサイド3は人物の名前などから推測するに、インド・ベトナム・タイ・中国・フィリピン・日本などのアジア系の名前が多く見られることからその主要構成人種は白人系ではないことが分かってくる。ちなみにちなみにシャア・セイラは金髪の白人だがあれこそサイド2辺りからさらに移住してきた外人さんである。

本題に戻ると、プラハがウーイッグと変えられてしまっている理由は、宇宙世紀改元の際にそれまでの地名をむりやり変えさせられたのではないだろうか。日本の明治維新の時に長く続いてきた”国名”が全く違なる”県名”に変えられてしまったこともある。

しかるにカサレリアという地名は南太平洋の言葉である(ウッソ談)それがどうして東ヨーロッパの森の隠れ里に付けられたのか?

おそらくこれは『さようなら、また会いましょう』というカサレリアの言葉の意味する真意が重要であると思われる。これもまた宇宙移民時代の切ない言葉ではないだろうか。地球連邦の宇宙移民政策は宇宙に上がる片道切符で決して地球に戻ってくることは許されないのである。『さようなら』とは言えても『また戻ってくるね』とは言えないのが宇宙移民の残酷さである。

つまりカサレリアという地名は一種の暗号で『必ずこの地に戻ってきてやる』という彼らの決意の表れなのではないだろうか。

これはユダヤ人にとっての約束の地イスラエル帰還運動(シオニズム運動)にも似ている。

宇宙世紀100年をけみし、強大な地球連邦の権威が失墜しだしたころから”地球帰還”が現実味を帯びてきた。地球に帰りたがる人々はガンダムの中で一貫して描かれてきたが、地球ならどこでも良いというわけではなくそれぞれに”約束の地”があることが重要である。

つまりサイド2の人間が地球に降り立ったら真っ先に足が向かうのが西ヨーロッパから東ヨーロッパの一帯である。このことから逆に判明するのがザンスカール軍に執拗に追われているゲリラ組織のリガ・ミリティアもまたサイド2の人間による組織であるということだ。このことは戦時下でなくてもザンスカールがリガ・ミリティアを反乱分子として摘発しまくることから見ても明らかで、Vガンダムの戦闘のほとんどがサイド2の内政問題なのである。

ここで、考えてみたいのがウーイッグのカテジナさんである。彼女は地球生まれの地球育ちで生粋の地球人である。だが人種的にはサイド2人と同じである。そしてウーイッグの街はリガ・ミリティアとザンスカールの戦いに巻き込まれて壊滅した。

つまりここには同じ民族が三つのパターンで住んでいることに気づく。それは

・ザンスカール人(地球連邦が弱くなったのを機に軍事力をもってヨーロッパ帰還作戦を行う人々A)

・リガ・ミリティア(地球連邦が弱くなったのを機に軍事力を持ってヨーロッパ帰還作戦を行う人々B)

・アースノイド(世界遺産の保全などのために運良くずっと地球に残れた人々)


ここでまた大きな仮説を立てるのだが、宇宙移民で民族ごと宇宙へ上げられた宇宙移民。で、もともとの場所は空き地になるわけだがそれを誰が管理するのか?マスドライバーを以てしても地上の文物をすべて宇宙にあげるのには150年以上を要してもまだ足りないのである。その間空地になった土地を泥棒から守らねばならない。その治安や保全を誰がするのか?地球連邦?それはそうだろう。だがその土地に一番詳しくてスムーズにそれが出来るのはもちろん宇宙に上がった各サイドではないだろうか。宇宙に上がった人々も何とかして故郷の地との関係を保っていたいと考えたはずだ。


そこで地球には各サイドの”飛び地”があるのではないかという仮説。


サイド2の場合はヨーロッパ一帯。これでVガンダム初期の大きな疑問に説明がつく。ザンスカール帝国軍は地球連邦と戦争状態になっていないのに何故か地球に軍隊を送り込み占領のようなことをしていた。ギロチンで怖がらせたり空襲で破壊したり。それでも地球連邦は見て見ぬふり。地球連邦がザンスカールに宣戦布告したのは、永世中立地帯ジブラルタルをザンスカール軍が攻撃したその日からであり、それまでは散々ドンパチやっても連邦は知らん顔をしていた。”あくまでも警察的治安行為””反乱軍を鎮圧している”と言えばそれで済んでいたのはヨーロッパ地域が古くからサイド2の優先的保全地域であって、その中ですることについてはどうぞご勝手に、ということなのだろう。


かくのごとくVガンダムはサイド2のサイド2によるサイド2のための内戦アニメともとれるのである。


しかしそれでVガンダムの全てが分かるわけではない。

実はこんなちっぽけなシオニズム運動を鼻で笑いながら地球の完全滅亡を企む勢力がザンスカール帝国の裏にあるのである。


そのお話はまたいずれ


宇宙市民自由放送チャンネルZHKは毎晩24時から以下のアドレスで絶賛放送中

http://www.ustream.tv/channel/zhk


作戦計画


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【七井コム斎のガンダム講談乙の参】

日時:9月17日(土) 18:30開場/19:00開演
場所:ワッハ上方4F 『上方亭』 大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル4F
地図:http://bit.ly/kxO5dX
会費:予約 2000円  当日 3000円 18才以下無料
ネット予約:http://bit.ly/g9uQw7(前日まで)
出演:七井コム斎 岩橋赤鼻 コンスコン若林
演目: Zガンダム講談『ルナツー砦のライラ・ミラ』『月の商人ウォン大人』他

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【ガンダム講談会ナゴ・ヤー方面軍フレグラ高架作戦2】

日時:9月25日(日) 15:00開場/15:30開演
場所:Bar FRESH GROUND (名古屋市中区新栄3丁目21-39JR高架下)
会費:予約2000円 当日3000円 18才未満無料
ネット予約:http://bit.ly/m4a8nj(前日まで)
電話予約:090-4499-2316(前日まで)
出演: 七井コム斎 演目:ガンダム講談『ガルマ親王の討ち死』他

共同作戦
”ガンプラマイスター”リョータのガンプラ展示会  13:00〜15:00(展示会のみの入場はできません)


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【第26回大阪ガンダム学会~第21回Vガンダム研究会~】

日時:10月9日(日) 16:00開場 16:30開会
場所:なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9味園ビル2F 味園ビル隅の妖しげなスロープ上って通路左)
地図:http://bit.ly/fzCcO9
会費:1500円(1ドリンク付)

研究テーマ 第41話『父の作った戦場』 第42話『鮮血は光の渦に』
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【第27回大阪ガンダム学会~第22回Vガンダム研究会~】

日時:11月6日(日) 16:00開場 16:30開会
場所:なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9味園ビル2F 味園ビル隅の妖しげなスロープ上って通路左)
地図:http://bit.ly/fzCcO9
会費:1500円(1ドリンク付)

研究テーマ 第43話『戦場の彗星ファラ』 第44話『愛は光の果てに』


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この記事へのコメント
サイド2の内政問題というお考えとても腑に落ちました。そういえば「コロニー戦国時代」と言ったセリフも劇中にありましたね。時代が進むにつれ、政治も各自治体であるサイド毎に委ねられていったということなんでしょうね。
失礼致しました。
Posted by リョータ at 2011年09月14日 00:21
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